◼️ナレーションの仕事と両立を認めていただいて入社

「私の働き方はちょっと変則的で、ナレーションの仕事と両立して働いています。寺村さんからiiiへ誘われた時に、入社の条件に「私は絶対にナレーションの仕事を諦めたくない。大好きな家族との時間も諦めたくない。そこは絶対譲れないから、それでもよければ」と提案させていただきました。それを寛容に受け入れてもらえて、iiiには週4日出勤、急に収録が入ったら、休みを変更してもらえるような働き方をしています」

「iiiでの業務はバックオフィスがメインです。私としては、自分の会社の人が気持ちよく仕事ができるようなバックアップをしたいと考えています。バックオフィサーって、面白いなって思うんですよ。自分が先陣を切るよりも、こぼれてきたものを拾う、打ちやすいようトスをあげる、そして現場がスムーズにまわる。そういう役回りの方が自分の性に合ってるし、好きなんですよ。縁の下の力持ちになりたいと思っています」

「iiiの業務との両立は、もちろん簡単ではないです。iiiはベンチャー企業なので、特有の忙しさがあります。本当に流動的だし、突発的。これまで就職したことがなかったし、社会の荒波を思い切り経験しています。一方のナレーションも、仕事は録音の日だけじゃなく、準備の時間も必要です。時間のやりくりを工夫しながら、切り替えてやっています」

◼️仕事の上ではしっかり仲間意識がある、心地いい会社

「実は、私は幼い頃からバレエやお芝居など、芸事に勤しんできていました。そこはアナタの代わりはいくらでもいるという世界。でもiiiは「誰でもいいわけじゃない、アナタだからいい」と思ってくれる会社です。人は宝だと考えてくれる。私はずっと代わりがいる世界にいたから自分に厳しく妥協ができない面があるんですが、両立を続ける上では、iiiの考え方はすごく貴重です。いま経験できている一般の仕事は、表現活動の方でもすごく意味があったなと思います。もう入れてくれてありがとうございますって感じです」

「そんなiiiで面白いのが、トップは完全に陽キャなんですが、社員は少人数で粛々と静かにという陰キャの方が多いんです(笑)。仲はいいんですが、特別仲よしこよしがしたいわけじゃなくて、ただ仕事の上においてはしっかり仲間意識がある。それが心地いい人たちだと思っています。だから誰かと一緒の出勤日には話していたいと思うし、在宅ワークの日でも音声通話はつなげて、いつでも話せる状態で仕事をしていたい。それも一つのチームワークの形じゃないかなと思います。そのおかげで説明会とかイベント系の時は、阿吽の呼吸でササっと動けたりするんですよ」

「今年の2月から私の提案で、ハッピーアワーという催しが始まりました。夕方から少しお酒を入れながら社内でしゃべったりしています。わざわざ終業してから時間を設けなくても、仕事内でいろんなことを雑談を交えながら話すと、そのほうがいろんな解決策が見つかったり、コミュニケーションもより活性化すると思ったので。不定期の開催ですが、これまでもパソコンに向かったままだと聞けなかった話も聞けたりして、さらに結束力もちょっと上がったかなと思っています」

◼️寺村さんが実現したいのは、真心のある温かい世界なのかなと思っています

「iiiがやっている事業は、やはり革新的だと思います。でもVRとかテクノロジーって外側の部分であって、iiiがやっていることの本質は、世の中の当たり前となってほしい、温かい部分を実現しようとしているんだろうなと思います。だって家庭環境に左右されずに、みんなが質のいい教育を受けれられるとか、もう完全にSDGsじゃないですか。それを加速させるためのツールとして新しいテクノジーを取り入れているのであって、多分寺村さんが実現したい世界って、真心のある優しい世界だろうなと思います」

「私のように何かとiiiでの業務を両立させるような働き方はいいと思います。ナレーションのお仕事のために時短勤務を許可していただいたのは、会社としても実績ですし。ただ、何と両立させたいかにもよるかなとは思いますね。例えばフリーランスの美容師さんなら事業との適合性もありますし、良さそうだなとは思います。あとはマインド的なところで、私は条件をここまで許してくれたから、こっちもお返ししようという気持ちでいます。それが信頼関係を生むし、大事なことかなと思うので」

「これからiiiでやっていきたいことは……最近のことなんですが、私はすごく名前が売れているナレーターではないですが、見方を変えると、ひとつ夢を叶えた人間でもあるんだなと気づきました。美容学生は今まさに夢を追っている子たちじゃないですか。ひとつ夢を叶えたことのある大人として、なにか美容学生の誰かの夢の実現につながるようなことができたら嬉しいかなと思っています。夢を叶えるって、大変なのはよく知っているから」